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by 6_coloured_apple

ORFEOのジュリーニ追悼盤

これも遅いのだが、オルフェオからザルツブルグ音楽祭のライブが発売されていたので、聞いてみた。演目はモーツァルトの40番とマーラーの大地の歌。

まずはモーツァルト。
第1楽章冒頭、ビオラの音が揃っていないかのような一瞬とまどう音で始まる。遅い。しかし、HMVやamazonのCDレビューに書かれているように極端に遅くは感じない。まあ、少し遅いくらいかな、と思っていた。
同時に懐かしいKarl Böhm/Berlin POの同曲も購入。高校生の頃、同級のベームファンに感化されて、グラモフォン初の廉価シリーズ(現在は少し古くなったディスクは廉価で出直すのが当たり前となったが、当時は特にグラモフォンは廉価盤を出さなかった)で聞いたのを思い出す。
で、思い当たった。そうか、私の中では標準となってしまっているベーム盤がそもそも遅いんだ。確かにジュリーニは、それと比べるとやや遅い程度ではある。なるほど、何が標準になるのかはわからないが、「音楽が止まりそう」に遅いと感じる人は、もっと軽快なテンポの40番を聞いているんだな。と今更ながらに、偏った自分の趣向を考えさせられた。

大地の歌
これは、以前に同じジュリーニのBPOスタジオ録音盤を持っていたが、曲自体があまり得意ではないので、本当に久しぶりにちゃんと聞いた。
もっとも、高校生のころ購入したLPはクレンペラー盤。これはよく聞いた。どうしてもテノールをヴンダーリッヒと比較してしまう。あの輝かしい声と比べるのは酷かもしれないが、アライサの声はどうも今ひとつ。
クレンペラーのCDが欲しくなってしまった。

ところで、ジュリーニは「大地の歌」はやるけれど、マーラーの他の歌入りの交響曲はやらない。4番などはぜひ聞いてみたかった。また、9番をレパートリーにしていたのなら、これもぜひ10番のアダージョも聞いてみたかった。
う〜ん、ジュリーニ+ウィーン・フィルの10番アダージョなんて、考えただけでわくわくしてくるのだが。
by 6_coloured_apple | 2005-09-21 01:51 | 音楽